300年クローゼット Q&A
Q
300年もの長い間、
本当に保管し続けられるのですか?
A
博物館などの水準に
最大限あわせた環境において、
厳重に保管いたします。
300年後へ引き継がれる3つの品物は、心斎橋店での展示後、大丸松坂屋百貨店の倉庫内にて保管いたします。その際、長い年月に耐えうる環境を設定するため、京都服飾研究文化財団と東京国立博物館へヒアリングいたしました。いただいた助言に沿った湿度や温度、照度などの環境下で適切に保管いたします。また、これらの数値の異常時はアラームが鳴るように設定。雛人形については、燻蒸(殺菌などが目的)を行った上で、専用の保管箱を新たに製作しております。これら保管についての詳細は、大丸松坂屋百貨店社内で引き継がれる「管理マニュアル」に記載し、2317年まで、社全体で厳重かつ徹底した体制で保管させていただきます。
Q
300年後まで、それぞれの物語を
どうやって残すのですか?
A
管理マニュアルと300年引継証、
定期的な展示の開催によって、
エピソードを後世へと伝えます。
大丸松坂屋百貨店社内で引き継がれる「管理マニュアル」と、お客様のご家庭で引き継いでいただく「300年引継証」に、それぞれの物語を記載。2つの存在感のあるアイテムによって、形ある物とともに、物語を引き継いでいきます。また約10年に1度、「300年クローゼット」にまつわる期間限定展示を開催する予定です。定期的に広くみなさまに物語を発信することで、社内や品物をお渡しいただいたお客様のご家庭だけでなく、より多くの方の記憶に残し、未来へ引き継いでいただける…そんなプロジェクトになるように努めます。
Q
もしも品物が破損してしまったら?
A
厳重に保管させていただきますが、
万が一の場合の対応はご子孫の方と
相談させていただきます。
300年もの長い時間、どれだけ万全の体制を整えていても、何が起こるかは誰にも予想できません。万が一の際にご相談できるよう、お客様とは、一年に一度、郵便などの時代になるべく左右されない形で、大丸から連絡をとらせていただきます。また、あらかじめ引き継ぐ方(ご子息や、血縁者など)をご紹介いただくことで、2317年まで毎年、継続的に持ち主であったご家庭の方々とはコンタクトをとりつづける想定です。
Q
もしも買い物のデジタル化が進み、
大丸の店舗がなくなってしまったら?
A
それでも大丸は、300年先の
未来まで、保管し続けます。
時代が変われば、買い物のあり方も変わるでしょう。大丸自身のあり方も、もちろん変わっていくでしょう。それでも、お客さま一人ひとりのお買い物や、そこに生まれる物語を大切にするという大丸の姿勢は変わりません。その象徴として本プロジェクトの3つの品物は、300年後まで大切に保管する予定です。具体的な保管場所などは、その時代の状況に合わせて変更しますが、前述の管理マニュアルや300年引継証などによって、エピソードはいつまでも語り継いでいきます。
Q
もしも大丸が倒産してしまったら?
A
300年後まで倒産しないために、
大丸はあらゆる挑戦を
はじめています。
たとえば、呉服商から百貨店へ。時代にあわせて進化してきた大丸。2017年には新たに「未来定番研究所」を設置、2019年にも心斎橋店がリニューアルするなど、300年後もお客様のそばにいつづけるための取り組みをつづけています。しかし、それにもかかわらず、万が一これ以上の経営が困難になった場合には、持ち主であったお客様(あるいは、引き継いでくださった方)と対応を決めさせていただきます。
Q
人類がほかの惑星に移住しなければ
ならなくなったら?
A
地球を離れてしまっても、300年後
まで、大丸の約束は続きます。
NASA(アメリカ航空宇宙局)などが「人類火星移住計画」を進行させているように、人類はそう遠くない未来、地球以外の惑星に移り住むかもしれません。その時、300年クローゼットプロジェクトはどうなるのか?それは、どのくらいの荷物を持って移住できるのかなど、現在は未確定の要素に左右される部分が大きいのが正直なところです。それでも300年後までこのプロジェクトを引き継げる方法を、最後まで諦めずに検討いたします。万が一、地球に残していくことになったとしても、300年クローゼットに誓ったとおり、私たちはお客様の幸せなお買い物のお手伝いをしつづけます。この宇宙に人類が存在し、買い物という行為がなくならない限り…。
Q
もしも、人類が滅亡したら?
A
300年後、人類が滅亡したとしても、
品物に宿る想いは滅びません。
300年もの時間が経過するあいだに、人類が滅亡することもないとは言いきれません。可能性は高くはないものの、小惑星の衝突による滅亡など、あらゆるシナリオが予想されています。万が一そんな事態に陥った場合は、残念ながら300年クローゼットプロジェクトは、そこで終了してしまうかもしれません。それでも、お客様とかけがえのない思い出がここにあったという事実は、なくなることはありません。お客様の物語は、永遠です。